県盲だより

行事&学校の様子

高等部 東高校とのフロアバレーボール交流

 9月30日(月)本校の体育館で高等部普通科と東高校の生徒達が交流活動を行いました。双方の生徒達が連絡を取り合いながら企画・準備を進め、当日は本校からは4名、東高校からは14名の生徒達が集い、フロアバレーボールを体験しました。東高校生からは、「アイシェードをすると方向感覚がなくなる!」「ボールのラリーが速い上に、前衛の攻防がすごく激しくて驚いた」など、初めて体験する視覚障がい者スポーツに興奮しながら様々な感想が聞かれました。秋晴れの空の下、盲学校の体育館から響く、ボールを打ち合う音とたくさんの笑い声。生徒達にとってかけがえのない思い出になったことと思います。交流を進めてくださった東高校のみなさん、先生方、本当にありがとうございました!

見え方体験前衛後衛

円陣 

 

 

 

 

 

北東北3県盲ネットワーク研修授業研究会

 10月2日、北東北3県盲ネットワーク研修授業研究会を本校体育館で八戸、盛岡、秋田とオンラインを結び、助言者の先生をお迎えし行われました。幼児児童生徒の実態把握や教材研究、実際の指導方法についての理解を深めることや、北東北3県の盲学校の先生方からの意見や助言者からの助言により授業改善を図るとともに、盲学校教員としての資質の向上を図ることを目的としました。

 ICT機器を効果的に活用し見えにくさに配慮した授業づくりをすることや、主体的な学びを保障すること、学習効率の向上を図る工夫等、たくさんの気付きと学びがありました。助言をしてくださった先生をはじめ、今回参加していただいた八戸盲学校さん、盛岡視覚支援学校さん、秋田視覚支援学校さん、授業をしてくださった先生、本当にありがとうございました。 

中・高等部野外活動

 10月3日(木)に、高等部の野外活動で十和田湖に行きました。到着後、グループに分かれての活動では、十和田神社まで行ってお参りをしたり、スワンボートを体験したり、ゆっくりスイーツを堪能したりと、それぞれが好きな活動で楽しみました。その後、遊覧船に乗って湖から周辺の景色を眺めました。帰りのバスでは、運転手さんのガイドで、奥入瀬渓流の滝や清流、岩などを発見しながら自然の美しさを感じました。
 今年度の野外活動も、多くの学びがあり有意義な時間を過ごすことができました。

小学部6年 山口小学校との交流及び共同学習

 10月2日(水)、小学部6年生が、平内町立山口小学校4年生の児童12名と交流及び共同学習を行いました。
 自己紹介の後、ゲーム「拍手で集合!」「キャッチ」を行い、盛り上がりました。打ち解けたところで、本校の6年生が、幼稚部・小学部の各教室を案内しました。書見台や単眼鏡、拡大読書器などを紹介すると、山口小の児童のみなさんは、真剣にメモをしていました。
 また、白杖を使って歩行体験を行った際は、「目が見えない、見えにくい」状態を実感しながら、慎重に歩みを進める様子が見られました。
 11月は、本校児童が山口小学校へ伺う予定です。再会を楽しみにしています。

理療部 理療研究発表会

 専攻科理療科及び高等部保健理療科3年生は、理療に対する意識を高め、研究的な態度を身につける目的で理療研究発表会を行っています。対象の生徒は今まで学んできた理療における学習や臨床での実技の体験などを整理し、生徒・職員を前に発表しました。
 下級生からは多くの質問が出され、発表会は盛り上がりました。

 

 

 

 

 

寄宿舎「十五夜」

 今年は9月17日(火)が十五夜で、月がきれいに見えました。寄宿舎の夕食は、栗ごはん、すまし汁、鮭メンチ、キャベツの付け合わせ、筑前煮、お月見団子など、十五夜にちなんだメニューが出されました。今年は9月下旬になっても暖かい日が続いていますが、舎内には十五夜の由来や栗やもみじなどの装飾が行われ、秋の季節を感じています。

高等部普通科 宿泊学習

 高等部普通科は9月19・20日の2日間、宿泊学習を行いました。次年度の修学旅行を見据え、時間や集団を意識しながら、安全に移動したり行動したりすること、地元の自然・文化・観光資源に親しむことを目標に、青森市内で様々な活動をしました。1日目はねぶたの家ワ・ラッセで囃子体験や金魚ねぶた作り、2日目は浅虫水族館で海洋生物の見学を行いました。また、浅虫のホテル秋田屋に宿泊し、青森県産料理に舌鼓を打ちながら、効能豊かな浅虫の温泉にゆっくり浸かって旅の疲れを癒やしたり、カードゲームをしながら和気あいあいと過ごしたりしました。公共交通機関や宿泊施設、体験施設の利用では、生徒達は日頃の自立活動や寄宿舎生活で身に付けた力を発揮していました。宿泊学習や修学旅行を通して、様々な力を発揮して自信を付けることで、将来、社会人として様々なところに旅行したいという意欲をもち、たくさんの人と関わりながら日々の生活や人生を充実させていってほしいと願っています。

ワ・ラッセのびっくりんご

囃子体験

金魚ねぶた作り体験

青森駅での歩行

浅虫の足湯

 

浅虫の足湯

浅虫水族館

 

 

 

浅虫水族館  

幼・小学部 おつきみ会

 9月17日(火)、幼・小学部で、おつきみ会をしました。
 おつきみ会に向けて、新聞紙やお花紙を丸めて団子を作ったり、たんぽ筆で風船に絵の具をつけて月を作ったりしました。おつきみ会当日、みんなの前で頑張って作った作品を発表したり、お互いの作品を触って、「いいね。」と話したりしていました。また、絵本「おつきみうさぎ」のお話を聞いたり、歌「つき」を歌ったりしました。さらに、「おつきみだんごボウリング」では、指導者が手を叩く音がする方向のピンを狙って、鈴の入ったボールを転がし、ピンを倒すことができました。白熱した戦いとなり、盛り上がりました!最後は、お供えした果物の中から食べたいものを選び、みんなで食べて、お月見の雰囲気を味わうことができました。

 

高等部作業班活動紹介②

高等部普通科の作業学習では県盲祭での販売に向けた制作活動を行っています。
昨年度はリサイクルメモ帳のみの販売でしたが、今年度は新製品のリサイクルランプの販売も予定しています。
今回はランプの基礎になる部分の作成工程を紹介します。
電動ボール盤を使って、7㎝×7㎝の板を五円玉のような形→ドーナツのような形へと加工していきます。
作業している生徒は、はじめて使用する電動工具に最初はおっかなびっくりな様子を見せていましたが、何度も繰り返すうちに道具を使いこなせるようになっていきました。
※動画をアップしてありますのでぜひご覧ください。

令和6年度学校公開

9/17に学校公開が行われ、県内の教育関係者など19名の方が参加してくれました。
午前中は本校の概要説明や授業見学、午後は点字体験や愛・Eyeライブラリーに置いてある機器等の見学が行われました。参加者からは実際に点字等の体験をして、視覚障がい者の方について知ることができて、とても勉強になったと感想を聞くことができました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

理療部 進路講演会・実技講習会

 9月13日、理療部は進路講演会・実技講習会を実施しました。講師は株式会社フレアス 青森事業所・仙台事業所 所長の渡邉洋平様と教育支援部 技術支援課 課長 小沼智嗣様です。
 「訪問医療マッサージの仕事・役割とその実技」と題し、訪問医療マッサージについての講演と訪問医療マッサージで実施している機能訓練等の実技講習を行いました。
 生徒たちは、講演を真剣に聴き、熱心に実技に取り組みました。
 渡邉様と小沼様、本当にお忙しい中、貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。

第1回PTA・後援会役員会&東北地区盲学校長・PTA会長連絡協議会

 9月6日(金)、第1回PTA・後援会役員会が行われました。
 「点字ブロック理解啓発活動」「県盲祭」「令和6年度東青地区PTA研修会」について話し合われました。いただいた御意見をもとに計画を進めていきたいと思います。
 次回のPTA・後援会役員会は、12月の予定です。
 PTA・後援会役員会終了後は、東北地区盲学校長・PTA会長連絡協議会がオンラインで行われました。
 「PTA会費収入の確保」「卒業後の生活」「学校のPRの仕方」「災害時に向けた取組」について懇談しました。本校の良いところについて改めて気付いたり、他校の取組について知り、参考にしたりしながらお話を伺うことができました。今後の教育活動の参考にしていきたいと思います。

 お忙しい中、御参加いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。

幼・小学部 水泳教室

 幼・小学部では、8月30日(金)、9月6日(金)の2日間、青森市民室内プールに行ってきました。タクシーに乗って行く幼児児童と市営バスに乗って行く児童の2つに分かれて向かいました。
 水中で全身への触覚刺激を受けながら、脱力、リラックスすることやさまざまな姿勢を体験すること、一人で歩くことやけのびやバタ足ができるようになること等、それぞれに目標をもって取り組みました。大きなプールで水遊びや水泳運動をして、水中でいろいろな動きや運動を楽しみながらそれぞれの目標を達成することができました。

理療部 前期期末考査

 理療部は、9月4日から9月6日までの3日間、定期考査を実施します。
 定期考査は前期中間、期末、後期中間、期末の年4回実施します。
 定期考査の延長線上にはあん摩・マッサージ・指圧、鍼、灸の国家試験があります。
 生徒の障がいに応じて、試験問題はプリント、デイジー、点字、パソコンデータのいずれかで提供されます。
 60点以下では追試もあるので、生徒たちは真剣に問題に取り組みます。

PTA活動「ブルーベリー収穫祭」

 8月28日(水)にPTA活動「ブルーベリー収穫祭」を行いました。当日は3名の保護者が参加し、本校の幼・小学部の幼児児童4名と合同で収穫しました。

 本校のブルーベリーは樹齢20年を超える立派な木です。今年は実も大きく、甘いブルーベリーがたわわに実っていました。約30分間でバケツからあふれるほど収穫し、重さは全部で5kg以上でした!収穫したブルーベリーは各自持ち帰り、おいしくいただきました。

 保護者、幼児児童、職員が交流を深めながら、楽しい時間を過ごすことができました。

   

第32回青森県障がい者スポーツ大会

8月25日(日)、第32回青森県障がい者スポーツ大会が開催され、本校から3名の選手が出場しました。

女子ジャベリックスローでは、強風で向かい風の中思い切りターボジャブを投げ、第1位!続く100mも全力を出し切り、女子100m第1位、男子100m第2位という結果でした。

競技の他にも、2026年に開催される「青の煌めきあおもり国スポ・障スポ」のPRイベントで宮下知事と写真撮影をしたり大会缶バッチを作ったりする等お楽しみが盛りだくさんで素敵な思い出ができました。

大会当日の送迎や応援に駆けつけてくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

幼・小学部 合同学習 畑作り じゃがいも収穫

8月26日(月)、幼・小学部では春に植えたじゃがいもを収穫しました。夏休み明けの畑はすっかり様変わり。じゃがいもの葉や茎に手で触れてみたり、顔に近づけてみたりして、「からからしてる。」「においしないな~。」と枯れた様子を感じていました。「どこにじゃがいもがあるのかな?」と土に触れてみたりもしました。いよいよ茎を引っると、根にたくさんのじゃがいもがついてきました。土の中を確かめると出てくるじゃがいもに喜んでいるこどもたちでした。10数個の種芋からたくさんのじゃがいもを収穫することができました。視覚に障がいがあるこどもたちにとって、保有する感覚を十分に活用すること、本物に触れさせること、経験すること等はとても大切なことだと感じています。収穫したじゃがいもは各家庭に持ち帰るだけでなく、調理活動にもつなげていきたいと思っています。

 

幼・小学部 夏休み後の学部集会

8月22日(木)、夏休みが終わり、本日から前期後半がスタートしました。皆さん元気に登校し、夏休み後の学部集会が行われました。夏休みの楽しかったこと、これから頑張りたいことを一人一人発表しました。町内のお祭り、BBQ、公園、お墓参り、かき氷、ねぶた祭、海、カニ、ヤドカリ、水遊び、アイス……たくさんの楽しかったことが発表されました。これからの学習で頑張りたいこととして、プール学習、他校との交流学習、挑戦する、触察する、身体を動かす、遅刻をしない、給食を残さない、整理整頓、猛勉強に励む、目標向かって諦めない……みなさんの決意が感じられる発表でした。夏休み中ご家族の皆様のご協力のおかげで、大きな怪我や病気もなく過ごせたと思います。また、宿題への取り組みにご協力いただきありがとうございました。これからも、一人一人が意欲的に学習に向かえるよう支援していきたいと思います。

視覚障がい児・者への日常生活動作(ADL)の指導に関する研修会

8月19日、視覚障がい児・者への日常生活動作(ADL)の指導に関する校内研修会が行われました。視覚障がい児・者への日常生活動作の指導について理解を深め、幼児児童生徒の指導に関する知識と技術を身に付けることを目的に、お金・薬の弁別、机上の探索動作、落とした物の拾い方、食事・喫茶、歯磨き、衣服の着脱、爪切りの8つの内容で研修しました。講義では一つ一つの動作のポイントや、便利な道具やアプリを紹介していただきました。また、実技を交えて体験することで気が付くことも多くありました。今回は県内弱視学級の先生も参加していただきました。暑い中お疲れ様でした。夏休み明けの幼児児童生徒の指導に少しでも活かしていきたいです。

お金の弁別机上の探索動作落とした物の拾い方食事・喫茶歯磨き衣服の着脱」爪切り

安心できる学校づくり研修会

 8月19日(月)、青森県総合学校教育センター教育相談課 指導主事 新岡 雄大 氏を講師にお迎えし、安心できる学校づくり研修会を行いました。面接相談の意義を理解し適切な対応の仕方を学ぶこと、いじめの未然防止を図るとともに早期発見・早期対応に取り組むことを目的に、演習を交えながら講演していただきました。相談場面で大事なことや教育相談の進め方を学び、子どもたちとの普段からの関わりが大切であることを改めて意識づけることができました。夏休みを終え、登校してくる子ども達にとってより安心して話してもらえる環境・雰囲気を大切にしていきたいと思います。