県盲だより

行事&学校の様子

理療部 治療院体験

 理療部の1年生は、実際に手技治療を経験し、治療の明確なイメージを掴み、治療院の現場を見学し、治療院経営の理解を深める事を目的に、国家資格を持った治療家の行っている治療院に行き、鍼灸マッサージなどの治療を受ける体験を行っています。10月17日に専攻科理療科の治療院体験を行いました。
 訪れた治療院は、本校卒業生の小原さんが開業している「ジーノ マッサージ治療室」でした。院長の小原さん、お世話になりました。

  

理療部 あん摩実技デモンストレーション

 10月23日、新青森県総合運動公園マエダアリーナで、県内の特別支援学校高等部の生徒を対象にした「青森県特別支援学校技能検定・発表会」が開催されました。参加者は、技能検定にチャレンジしたり、興味のあるテーマの発表をしたりと日頃の学習成果を発揮しました。
 本校の高等部保健理療科1年、2年生、専攻科理療科1年は、あん摩コーナーであん摩実技のデモンストレーションを実施しました。1年生は、校外の人に施術するのは初めての経験で、緊張しながらも頑張って実技に取り組んでいました。

高等部普通科 アンジェリック出前講座

 10月21日(月)、高等部普通科が総合的な探究の時間に取り組んでいる「県盲カフェ」の活動の一環として、外部講師を活用した出前講座が行われました。青森市の洋菓子店「アンジェリック」のオーナーシェフである一戸氏が来校され、生徒達が製作・販売しているクッキーについて、デモンストレーションを交えてアドバイスしてくださいました。講座の中では、材料の計量やお菓子の種類に合った混ぜ方のほかに、「バターや生地の、この感触を手で覚えてくださいね」などポイントについて分かりやすく教えてくださいました。合間には生徒一人一人の質問に丁寧に答えてくださいました。「生地は、その日の気温や室温で変わります。おいしくしようと粉をこねればこねるほど、逆に粉にとってストレスとなって固くなってしまう。人に接するのと同じように、その日の様子を確かめながら、優しく、大切に触れてあげることで、生地もおいしくなろうとしてくれます」と話されました。今日のクッキー製作体験教室を通して、生徒達は単にクッキーを美味しくする技術だけでなく、自分達が日頃大切にしている手の素晴らしさや、人や物を思いやりながら接する心の大切さを改めて学ぶことができました。

アンジェリック講師粉を混ぜる粉を混ぜる様子デモンストレーションを見る

 

 

 

 

型抜きをする型抜きをする盲導犬の型抜き完成したクッキー 

高等部県盲カフェ with 理療部マッサージ感謝祭

 10月10日(木)県盲カフェ968(クローバー)を開店しました!
今回は理療部のマッサージ感謝祭とコラボして、マッサージを受けられたお客様に、手作りクッキーとドリンクを振る舞いました。お客様、施術を担当した理療部生徒や卒業生の方が出テーブルを囲み、昔の盲学校の思い出やこれからの盲学校のことなど話が弾んで、にぎやかなカフェとなりました。クッキーの種類やテーマについて生徒達から直接説明すると、「とてもおいしいよ」「かわいくて食べるのがもったいない!」などの感想やアドバイスをいただき、生徒達にとっても良い刺激になりました。地域の方々が集って、盲学校の思い出やこれからを語らうカフェを開きたいという生徒達の思いが実を結んだ1日となりました。今回いただいた意見も参考にしながら、11月2日の県盲祭ではたくさんのお客様に満足していただけるようなカフェを目指してがんばります!

理療部 マッサージ感謝祭

 本校は、青森市安田への移転が決まっていることから、理療施術をとおして、長年にわたり本校の教育活動にご協力いただいた地域の方々に感謝の気持ちを表す機会として、10月10日にマッサージ感謝祭を実施しました。マッサージ感謝祭は来年度も行う予定なので、多くの方のご来場をお待ちしております。

手で見る動物園「HandZoo(ハンズー)」開園

 本校では動物のぬいぐるみの寄贈を受け、多種多様のぬいぐるみを展示した「手で見る動物園」を10月4日(金)に開園しました。名称は幼児児童生徒及び職員の投票により、「HandZoo(ハンズ―)」と名付けました。

 開園当日は寄贈者が来校し、幼児児童生徒に直接、動物の紹介をしてくださいました。幼児児童生徒は大小様々の動物をじっくり触り、形や大きさを実感し、動物を身近に感じることができました。

       

高等部 東高校とのフロアバレーボール交流

 9月30日(月)本校の体育館で高等部普通科と東高校の生徒達が交流活動を行いました。双方の生徒達が連絡を取り合いながら企画・準備を進め、当日は本校からは4名、東高校からは14名の生徒達が集い、フロアバレーボールを体験しました。東高校生からは、「アイシェードをすると方向感覚がなくなる!」「ボールのラリーが速い上に、前衛の攻防がすごく激しくて驚いた」など、初めて体験する視覚障がい者スポーツに興奮しながら様々な感想が聞かれました。秋晴れの空の下、盲学校の体育館から響く、ボールを打ち合う音とたくさんの笑い声。生徒達にとってかけがえのない思い出になったことと思います。交流を進めてくださった東高校のみなさん、先生方、本当にありがとうございました!

見え方体験前衛後衛

円陣 

 

 

 

 

 

北東北3県盲ネットワーク研修授業研究会

 10月2日、北東北3県盲ネットワーク研修授業研究会を本校体育館で八戸、盛岡、秋田とオンラインを結び、助言者の先生をお迎えし行われました。幼児児童生徒の実態把握や教材研究、実際の指導方法についての理解を深めることや、北東北3県の盲学校の先生方からの意見や助言者からの助言により授業改善を図るとともに、盲学校教員としての資質の向上を図ることを目的としました。

 ICT機器を効果的に活用し見えにくさに配慮した授業づくりをすることや、主体的な学びを保障すること、学習効率の向上を図る工夫等、たくさんの気付きと学びがありました。助言をしてくださった先生をはじめ、今回参加していただいた八戸盲学校さん、盛岡視覚支援学校さん、秋田視覚支援学校さん、授業をしてくださった先生、本当にありがとうございました。 

中・高等部野外活動

 10月3日(木)に、高等部の野外活動で十和田湖に行きました。到着後、グループに分かれての活動では、十和田神社まで行ってお参りをしたり、スワンボートを体験したり、ゆっくりスイーツを堪能したりと、それぞれが好きな活動で楽しみました。その後、遊覧船に乗って湖から周辺の景色を眺めました。帰りのバスでは、運転手さんのガイドで、奥入瀬渓流の滝や清流、岩などを発見しながら自然の美しさを感じました。
 今年度の野外活動も、多くの学びがあり有意義な時間を過ごすことができました。

小学部6年 山口小学校との交流及び共同学習

 10月2日(水)、小学部6年生が、平内町立山口小学校4年生の児童12名と交流及び共同学習を行いました。
 自己紹介の後、ゲーム「拍手で集合!」「キャッチ」を行い、盛り上がりました。打ち解けたところで、本校の6年生が、幼稚部・小学部の各教室を案内しました。書見台や単眼鏡、拡大読書器などを紹介すると、山口小の児童のみなさんは、真剣にメモをしていました。
 また、白杖を使って歩行体験を行った際は、「目が見えない、見えにくい」状態を実感しながら、慎重に歩みを進める様子が見られました。
 11月は、本校児童が山口小学校へ伺う予定です。再会を楽しみにしています。

理療部 理療研究発表会

 専攻科理療科及び高等部保健理療科3年生は、理療に対する意識を高め、研究的な態度を身につける目的で理療研究発表会を行っています。対象の生徒は今まで学んできた理療における学習や臨床での実技の体験などを整理し、生徒・職員を前に発表しました。
 下級生からは多くの質問が出され、発表会は盛り上がりました。

 

 

 

 

 

寄宿舎「十五夜」

 今年は9月17日(火)が十五夜で、月がきれいに見えました。寄宿舎の夕食は、栗ごはん、すまし汁、鮭メンチ、キャベツの付け合わせ、筑前煮、お月見団子など、十五夜にちなんだメニューが出されました。今年は9月下旬になっても暖かい日が続いていますが、舎内には十五夜の由来や栗やもみじなどの装飾が行われ、秋の季節を感じています。

高等部普通科 宿泊学習

 高等部普通科は9月19・20日の2日間、宿泊学習を行いました。次年度の修学旅行を見据え、時間や集団を意識しながら、安全に移動したり行動したりすること、地元の自然・文化・観光資源に親しむことを目標に、青森市内で様々な活動をしました。1日目はねぶたの家ワ・ラッセで囃子体験や金魚ねぶた作り、2日目は浅虫水族館で海洋生物の見学を行いました。また、浅虫のホテル秋田屋に宿泊し、青森県産料理に舌鼓を打ちながら、効能豊かな浅虫の温泉にゆっくり浸かって旅の疲れを癒やしたり、カードゲームをしながら和気あいあいと過ごしたりしました。公共交通機関や宿泊施設、体験施設の利用では、生徒達は日頃の自立活動や寄宿舎生活で身に付けた力を発揮していました。宿泊学習や修学旅行を通して、様々な力を発揮して自信を付けることで、将来、社会人として様々なところに旅行したいという意欲をもち、たくさんの人と関わりながら日々の生活や人生を充実させていってほしいと願っています。

ワ・ラッセのびっくりんご

囃子体験

金魚ねぶた作り体験

青森駅での歩行

浅虫の足湯

 

浅虫の足湯

浅虫水族館

 

 

 

浅虫水族館  

幼・小学部 おつきみ会

 9月17日(火)、幼・小学部で、おつきみ会をしました。
 おつきみ会に向けて、新聞紙やお花紙を丸めて団子を作ったり、たんぽ筆で風船に絵の具をつけて月を作ったりしました。おつきみ会当日、みんなの前で頑張って作った作品を発表したり、お互いの作品を触って、「いいね。」と話したりしていました。また、絵本「おつきみうさぎ」のお話を聞いたり、歌「つき」を歌ったりしました。さらに、「おつきみだんごボウリング」では、指導者が手を叩く音がする方向のピンを狙って、鈴の入ったボールを転がし、ピンを倒すことができました。白熱した戦いとなり、盛り上がりました!最後は、お供えした果物の中から食べたいものを選び、みんなで食べて、お月見の雰囲気を味わうことができました。

 

高等部作業班活動紹介②

高等部普通科の作業学習では県盲祭での販売に向けた制作活動を行っています。
昨年度はリサイクルメモ帳のみの販売でしたが、今年度は新製品のリサイクルランプの販売も予定しています。
今回はランプの基礎になる部分の作成工程を紹介します。
電動ボール盤を使って、7㎝×7㎝の板を五円玉のような形→ドーナツのような形へと加工していきます。
作業している生徒は、はじめて使用する電動工具に最初はおっかなびっくりな様子を見せていましたが、何度も繰り返すうちに道具を使いこなせるようになっていきました。
※動画をアップしてありますのでぜひご覧ください。

令和6年度学校公開

9/17に学校公開が行われ、県内の教育関係者など19名の方が参加してくれました。
午前中は本校の概要説明や授業見学、午後は点字体験や愛・Eyeライブラリーに置いてある機器等の見学が行われました。参加者からは実際に点字等の体験をして、視覚障がい者の方について知ることができて、とても勉強になったと感想を聞くことができました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

理療部 進路講演会・実技講習会

 9月13日、理療部は進路講演会・実技講習会を実施しました。講師は株式会社フレアス 青森事業所・仙台事業所 所長の渡邉洋平様と教育支援部 技術支援課 課長 小沼智嗣様です。
 「訪問医療マッサージの仕事・役割とその実技」と題し、訪問医療マッサージについての講演と訪問医療マッサージで実施している機能訓練等の実技講習を行いました。
 生徒たちは、講演を真剣に聴き、熱心に実技に取り組みました。
 渡邉様と小沼様、本当にお忙しい中、貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。

第1回PTA・後援会役員会&東北地区盲学校長・PTA会長連絡協議会

 9月6日(金)、第1回PTA・後援会役員会が行われました。
 「点字ブロック理解啓発活動」「県盲祭」「令和6年度東青地区PTA研修会」について話し合われました。いただいた御意見をもとに計画を進めていきたいと思います。
 次回のPTA・後援会役員会は、12月の予定です。
 PTA・後援会役員会終了後は、東北地区盲学校長・PTA会長連絡協議会がオンラインで行われました。
 「PTA会費収入の確保」「卒業後の生活」「学校のPRの仕方」「災害時に向けた取組」について懇談しました。本校の良いところについて改めて気付いたり、他校の取組について知り、参考にしたりしながらお話を伺うことができました。今後の教育活動の参考にしていきたいと思います。

 お忙しい中、御参加いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。

幼・小学部 水泳教室

 幼・小学部では、8月30日(金)、9月6日(金)の2日間、青森市民室内プールに行ってきました。タクシーに乗って行く幼児児童と市営バスに乗って行く児童の2つに分かれて向かいました。
 水中で全身への触覚刺激を受けながら、脱力、リラックスすることやさまざまな姿勢を体験すること、一人で歩くことやけのびやバタ足ができるようになること等、それぞれに目標をもって取り組みました。大きなプールで水遊びや水泳運動をして、水中でいろいろな動きや運動を楽しみながらそれぞれの目標を達成することができました。

理療部 前期期末考査

 理療部は、9月4日から9月6日までの3日間、定期考査を実施します。
 定期考査は前期中間、期末、後期中間、期末の年4回実施します。
 定期考査の延長線上にはあん摩・マッサージ・指圧、鍼、灸の国家試験があります。
 生徒の障がいに応じて、試験問題はプリント、デイジー、点字、パソコンデータのいずれかで提供されます。
 60点以下では追試もあるので、生徒たちは真剣に問題に取り組みます。