県盲だより

行事&学校の様子

スケート教室

 12月11日(木)、小学部児童2名が初めてスケート教室に行ってきました。小1児童は、スケートリンクの感覚を全身で感じて四つん這いで移動したり、ハンドル付きカラーコーンを使って立ち上がったりして、歩いたりすることを頑張りました。小4児童は、リンクの上に降りてうつ伏せや四つん這いで氷を感じたり、車椅子やスケートチェアに乗ってスピード感を楽しんだりすることができました。最後は児童2名で宝探しゲームをして、見つけたチョコレートと温かいココアで一息ついて元気に学校に戻りました。

 インストラクターの方に、丁寧に指導していただいたおかげで、児童にとってスケート教室が「楽しかった!!」という思い出となり、「またやりたいです!!」という意欲につながりました。

 

 

 

 

 

ALTとの英語学習

    12月9日、2グループに分かれてALTとの英語学習を行いました。1グループは、本校の触れる動物園(ハンズー)の3つのぬいぐるみ(トラ、シカ、ヘビ)と一緒にクリスマスを祝いました。各動物の特徴を英語で話す活動やクリスマスツリーの飾りを動物の近くから探す活動、最後はクリスマスにまつわるクイズや歌で盛り上がりました。 もう1つのグループは、クリスマス版クロスワードや生徒によるAIとの共生社会に期待するものについてのプレゼンや意見交換を行いました。次回のALTとの学習は2月です。"Merry Christmas & Happy New Year!"

 



学校安全に係る校内研修

 12月4日(木)、学校安全に係る校内研修の一環で、弘前医療福祉大学短期大学部の中川貴仁氏を講師に招き、「様々な危機管理への心構えとその対応」をテーマに、部活動遠征時の災害対策やクマ対策などについて講話をいただきました。無理なく災害に備えるものとして、保存性のあるアーモンドや携帯トイレなどを挙げられました。また、クマに遭遇した場合に威嚇として傘を開くと効果的であるなど、すぐにでも実践できる内容を学びました。今回の研修をいかし、来年も安全な県盲を目指してまいります。

令和7年度 「さわる絵本」読み聞かせ会

 12月4日(木)、青森市民図書館の職員の方々3名が来校し、「『さわる絵本』読み聞かせ会」が行われました。まず、青森市民図書館の職員の方々が、自己紹介で好きな物を教えてくださいました。香りの良い枝付きのユーカリの葉、ソーダやクッキー、ラベンダーの香りのアロマキャンドル、りんご。全盲の幼児・児童は保有する触覚や聴覚や嗅覚を使って、それらが何なのかを感じ取りとろうとしていました。手遊びの後、絵本「ぐりとぐらのおきゃくさま」の読み聞かせ、歌付きで「バナナのおやこ」、布絵本「だるまさんの」をさわって見る活動をしました。その他にも、様々な布のおもちゃにさわることや、点字付き絵本の紹介もしてくださいました。

 さわる布絵本は、ボランティアさんの一針一針縫う、手仕事から出来ています。たくさんの思いが込められた本に触れ、全盲の幼児・児童が、今以上に絵本を通して読書に親しみ、興味・関心を広げていってほしと思っています。

誕生日会&スイートポテト作り

 今年の県盲祭は「ありがとうのおたんじょうかい」というオリジナルの創立100周年記念劇。県盲100才の年、先日、10才の誕生日を迎えた児童の誕生会を行いました。友達のことを思い、考えられた愛情たっぷりのプレゼントは、触って楽しいメダルや、音楽好きの児童のための手作り楽器。工夫されたプレゼントにほっこりしました。また、楽器の生演奏のプレゼントもあり、児童はノリノリで音楽に聴き入っていました。

 その後は、畑で収穫したさつまいもでスイートポテトを作りました。包丁で切る、マッシャーで潰す、ゴムべらで混ぜる、手で丸める、電子レンジの操作をする・・・手や道具を様々使って頑張って作りました。皆で作ったスイートポテトを最後にいただいて終わりました。

地域の方との野菜作り及び調理活動

 今年度、幼・小学部は、春から平新田町会の方々と畑作りから種まき・苗植え、手入れ、収穫などの活動を一緒に行ってきました。初めのうちは緊張していたこどもたちも、会う度に慣れていき、自分から関わろうしたり、話しかけたりして、交流を楽しむ姿が見られました。今回は調理活動を行い、畑で収穫したじゃがいも、人参、かぼちゃでカレーライスを作りました。また、さつまいもは焼き芋にしました。

 野菜を触る、切る、炒める、煮込むなどいろいろな工程を、地域の方々と会話を楽しみながら経験することができました。最後に、地域の方々と一緒に賑やかな雰囲気で食べることができました。カレーライスはとってもまろやかで、こどもたちはあっという間に完食。デザートの焼き芋もほっくほくでとっても美味しかったです。

 地域のみなさんに支えられ、盲学校の幼児児童の成長が見られた活動となりました。いろいろとありがとうございました。12月18日(木)、矢田前町会、平新田町会のみなさんと行うもちつき会も、幼児児童生徒、教職員みんなで楽しみにしています!!





 

技能検定・発表会

 11月19日に特別支援学校技能検定・発表会がマエダアリーナで行われました。コミュニケーション部門のパフォーマンス発表分野に出場した生徒は、Perfumeの「TOKYO GIRL」の曲に合わせて歌とダンスを披露し、「上級」に唯一認定されました。職業技能部門のPC入力分野に挑戦した生徒は、1級に認定されました。また、開会式では、司会にも挑戦し円滑な進行を務めることができました。出場した生徒は、技能検定・発表会や司会に向けてたくさん練習をして臨み、素晴らしい結果となりました。見学した生徒は、発表を見て来年は私も出たいと話していました。

 

寄宿舎 余暇活動

 18日に実施した余暇活動の様子を紹介します。今回の余暇活動は10歳の誕生日のお祝いも兼ねており、最初にプレイルームでたくさん体を動かしてました。その後自室で、ハッピーバースデーの歌でお祝いし、苺のショートケーキを食べました。ケーキを食べる際にはとてもニコニコしながら食べており、何度も手を叩いて喜びを表現していました。

理療部 オンライン

 10月21日(火)11月18日(火)、全国約10校の盲学校理療科が参加したオンラインカンファレンスが行われました。
 本校から2名の生徒が参加し、11月18日は、それぞれ臨床実習における事例の発表者と司会を務めました。
 また、交流会では、青森県の魅力を全国の生徒に発信するなどして、参加した沖縄や東京などの生徒と交流を深めていました。

 

防犯訓練

 11月11日(火)、防犯訓練を行いました。今回の訓練では、不審者が校内に侵入するという実際の緊急事態を想定したリアルな状況で行われました。幼児児童生徒は教職員の指示に従い、教室で静かにバリケードを作ったり、落ち着いて行動したりし、安全確保に努めることができました。

 訓練後は体育館に集合して、訓練中の動画を見て振り返りをしたり、警察署の方からたくさんのご助言をいただいたりしました。また、サスマタの有効な使い方についても教えていただき、実践的な学びの場となりました。訓練を通して、落ち着いて行動することや、周囲と連携することの大切さ等を再確認しました。

 今後も、安心・安全な学校作りに努めてまいります。

 

 

 

中・高等部 性に関する学習会

11月7日(金)、中・高等部生徒を対象に「性に関する学習会」が行われました。 本学習会では、青森市こども未来部あおもり親子はぐくみプラザより講師の方をお迎えし、生徒自身が体感・体験しながら妊娠・出産後そして家族となる心について学びました。

 「赤ちゃんの命のはじまり」では、胎内の成長から産まれた時大きさや重さの変化を触れたり抱いたりしながら体感しまたした。「パパ・ママ体験」では、おむつ交換や重さ18kgもある妊婦体験キットを身に着け、階段歩行や起き上がり・靴や靴下の履き替えをしました。「妊娠中・出産後の女性の体調と心の変化」では、体の変化や不調および妊娠中や出産後の喜びや不安など心の様子を学びました。そして、将来夫となるときには、妻への理解や協力しあって家事・育児にむかうことを体験を通して得る機会となりました。また、望まない妊娠のケースについて考える場面もありました。

 講師の方から「皆さんは大切に育てられた命」であること、そして体験を通して学び得た大切なこととともに、「自分の心と体を大切にし、将来を考え、行動には責任をもつこと」と、思春期にある生徒たちへ言葉が贈られました。

 当日参加した生徒は「きょうだいがいるため経験があり、親の大変さを分かっていたつもりだった。しかし、学習会で体験し『こんな気持ちだったんだ』とわかる貴重な時間となりました。」と話していました。

幼・小学部 地域交流「さつまいも収穫」

 11月6日(木)幼・小学部と平新田町会の皆様とで、さつまいもの収穫を行いました。収穫活動には、PTA保護者の方も3名参加されました。町会の方に教えてもらいながら、「うんとこしょ、どっこいしょ」と声を出して、さつまいものつるを引っ張りました。また、土の匂いと感触を確かめながら、さつまいもを1本1本掘り起こしました。収穫後、さつまいもを使ってどんな料理を食べたいかという質問に「さつまいものシチューが食べたいです」「焼き芋にしたいです」など、笑顔いっぱいに答えていました。次回は平新田町会の皆様と一緒に「収穫祭」と題して、さつまいもの調理活動を行う予定です!

  

 

理療部 校外臨床実習

 校外における臨床実習をとおして、施術経験の拡大及び技術と社会性・接客マナーの向上を図る目的で、10月27日、28日の2日間、専攻科理療科2年生、3年生と高等部保健理療科3年生は、青森県教育委員会で校外臨床実習を行いました。
 生徒は緊張しながらも、校内の実技の授業とは違う貴重な経験を積むことができました。
 ご協力いただいた青森県教育委員会の皆様、ありがとうございました。

 

 

第2回 寄宿舎避難訓練

 10/22(水)、就寝時に地震が起きたことを想定した避難訓練を行いました。深夜を想定した訓練のため、舎内を暗くした静かな状況の中での実施となりましたが、全員落ち着いて避難することができました。災害への心構えについても再確認し、いざという時に慌てず行動できるよう、今後も話題にしていきたいと思っています。

第3回よつばクラブ

 10月22日(水)よつばクラブを開催しました。「ハロウィンパーティーをしよう」というテーマで、ハロウィンのマントを作って、「トリック オア トリート」と言いながら事務室や校長室、職員室を訪問しました。参加した2人は、たくさんお菓子をもらって大満足でした。

R7 中・高等部野外活動

 10月16日(木)、中・高等部野外活動で、三沢航空科学館に行きました。実験観察では、-196℃の「液体窒素」から発せられる冷気を体験したり、ゴムボールがガラスのように固くなる様子を、音を聞いて確かめたりしました。

 あいにくの雨模様で外の展示は見られませんでしたが、館内にもたくさんある飛行機や宇宙についての展示、身近な科学の原理や法則を利用した体験設備をそれぞれ楽しむ姿が見られました。

 昼は外国の方が多い三沢ならではのランチボックスを味わったり、予算内で収まるように考えながら宇宙食やグライダーなどの科学お土産を購入したりしました。

 帰路は道の駅おがわら湖に立ち寄り、ご当地ソフトクリームの「八甲田ミルク味」「しじみ味」を堪能したり、足湯の体験をしたり、津軽ではなかなか見かけないお土産を見つけたりしました。

 身近な科学や、食べ物や特産物を含めた海外の文化、地域の文化にたっぷり触れることができた1日でした。

   

   

青森市環境保全表彰を受賞しました!

 この度、本校高等部普通科の作業学習とインターアクトクラブ清掃奉仕活動の取組が評価され、「青森市環境保全表彰」を受賞しました!昨年度、青森県の「もったいない・あおもり賞」を受賞させていただきましたが、同じく青森市の環境保全にも貢献していることが評価されました。10月18日(土)に青森産業会館で開催された「あおもり環境フェア2025」において表彰式が行われ、代表生徒が参加して受賞並びに事例発表を行いました。特殊加工が施されている点字用紙をただ捨ててしまうのではなく、リサイクル加工してメモ帳にする工程や、矢田前や平新田の町会の方々と長年取り組んできた学校周辺の清掃奉仕活動の様子を発表し、会場から温かい拍手をいただきました。帰り際、「点字をすらすらと読み上げる姿に感動しました」と、参加された方から声を掛けられたことも嬉しかったです。青森県立盲学校は、これからも環境に寄り添った活動を続けていきます!

中学部 交流学習

中学部の交流学習として、近隣にある東中学校の文化祭に行ってきました。

作品展示では細かい部分まで作り込まれた作品を見たり触ったりして鑑賞しました。

ステージ発表の見学では、有志発表の部のダンスと、演劇部の発表を見ました。

ダンスの迫力と観客席の生徒の数と盛り上げる声の多さに驚きながらも、

「すごい!」と一緒に手拍子をして楽しみました。

演劇部の発表は、ちょっぴり怖さあり、笑いありの劇を見て、「おもしろかったー!」と

東中学校の文化祭を満喫した様子でした。

  

創立100周年記念式典

 9月26日(金)、澄み渡る秋空のもと、青森県立盲学校の創立100周年記念式典が盛大に開催されました。当日は120名を超える関係者や来賓の皆様が一堂に会しました。式典では、青森県教育委員会教育委員の方からの祝辞に続き、本校校長、実行委員長(後援会会長)、高等部生徒会長がそれぞれ心温まる祝辞を述べました。また、本校発展に多大なご尽力をいただいた7名の方々に感謝状が贈呈され、その功績に対し深い敬意が表されました。後半には、「県盲100年のあゆみ」と題した映像が上映され、創立者である西蓮寺幸三郎氏の志を胸に刻み、先人達が築いてきた歴史に想いを馳せました。幼児児童生徒のメッセージと共に、矢田前校舎で学んだかつての県盲生達の写真が映し出されると、会場には感動の涙を拭う姿も見受けられました。式典の最後には、幼児児童生徒と教職員全員で「Joyful Joyful」を合唱し、祝福と感謝の想いを一つにしました。拍手に包まれる中、参加者全員による校歌斉唱が体育館に響き渡り、華やかに式典が締めくくられました。1925年、一人の青年が「青森に盲学校を」と立ち上がった日から100年。これからも青森県立盲学校は、この矢田前校舎で学ぶ1日1日を大切にしながら、その歩みを未来へとつないでいきます。

学校公開&公開講座

 9月17日(水)に令和7年度の学校公開と公開講座が行われました。学校公開には22名の方が参加し、幼稚部から理療部までの一人一人の見え方に応じた授業の実際や、安全に移動や活動ができるよう配慮された教室環境などを見学しました。午後の公開講座では歩行体験が行われ、2人1組になって手引きによる歩行や白杖歩行の体験などをしました。アイマスクを装着した歩行体験では「周囲の状況に注意を払いながら屋内を少し歩くだけでも、とても疲れた。日頃、視覚障がい者の方々は白杖を使用しながら、屋外を歩いていることの凄さを感じた。」という感想が聞かれました。次年度は、この矢田前の校舎で行う最後の学校公開となります。次年度もたくさんのご参加をお待ちしています。