県盲だより

行事&学校の様子

理療部 はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師 国家試験

 2月25日はあん摩マッサージ指圧師、26日ははり師・きゅう師の国家試験でした。
 青森県の視覚障害者試験会場は本校でした。受験者はあん摩マッサージ指圧師試験が在校生2名、卒業生1名の計3名で、はり師・きゅう師試験は在校生2名でした。
 あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は医師や看護師と同じように人体を扱う職業として「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」によって定められた医療系の国家資格です。試験を受験するには、文部科学大臣の認定した学校、または厚生労働大臣又は都道府県知事が認定した養成施設で3年以上必要な知識・技能を修得することが条件となっています。
 学校に入学し卒業できれば資格を取得できるわけではなく、国家試験に合格する必要があります。
 理療部の生徒はこの日の為に3年間過ごしてきたと言っても過言ではありません。受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。 また、支えてこられた保護者の皆様、本当にお疲れさまでした。




小学部4年 視覚補助具の初期学習

 盲学校では、単眼鏡やルーペ、拡大読書器といった視覚補助具を使用して学習する児童生徒がいます。効率的に学習を進め、「見る世界」を広げるためには、「初期学習」がとても重要です。
 小学部4年の児童は今年度、単眼鏡とルーペの初期学習に取り組みました。単眼鏡では、ピント合わせの学習から始まり、ホワイトボードの文字や、時には電子黒板上の動く文字を読み取る練習を行いました。ルーペでは、たくさんの種類の中から自分に合っているものを選び、本を読む練習をしています。最近では、自分の単眼鏡を購入し、みんなに自慢しながら、笑顔で学習に取り組んでいます!

中学部・高等部・理療部生徒会 卒業生を送る会

3/3(金)5校時に中学部・高等部・理療部合同で卒業生を送る会を行いました。
今年度のゲームは「自分クイズ」で、卒業生が作成したクイズを在校生と職員が解答し、優勝チームには豪華景品が贈呈されました。答えを聞いて、「えっ、そんなエピソードが?」、「知ってて当たり前!」といった声が飛び交いました。
最後の卒業生からのことばでは、中学部や理療部での生活を振り返りながら、支えてくれた方々への感謝の気持ちと、卒業後の新たな進路への決意が話されました。
来週はいよいよ卒業式ですが、卒業式前の楽しいひとときを過ごしました。

ひなまつり

 3/3(金)はひなまつりでした。寄宿舎では、毎年、受け継がれてきた立派なひな人形を飾っています。児童生徒たちはひな人形を触ったり、眺めたりしながら、ひな壇の前で写真撮影して、行事の雰囲気を楽しみました。また、夕食はちらし寿司にすまし汁等、桃の節句にちなんだメニューを美味しくいただきました。

令和4年度 スキー教室

 2月28日(火)にモヤヒルズスキー場でスキー教室を行いました。
幼・小学部の幼児児童3名と中・高等部の生徒6名が3班に分かれ、3年ぶりのスキー場での滑りを体験しました。
 1班では、初級コースを数本滑ってからオダマキペアリフトに乗り、中級リフトに挑戦しました。急斜面で幅狭のコースでしたが、エッジを効かせながら滑り下りることができました。
終了時間になり、「もっと滑りたい!」と話す1班生徒の意欲と体力が素晴らしく、ゲレンデから見た景色も最高でした。来年は時間を延長して楽しみたいと思います。
 2班では、ロープトゥに挑戦しました。初めての場所やロープトゥで緊張が見られましたが、午後には一度も転ばず、頂上から下まで滑りきることができ、笑顔が見られました。
 3班では、そり滑りを行いました。いつもの学校の坂より長く広い坂や気持ちよい天候に、張り切って坂を上ったり、笑みがこぼれ手足をバタバタ大きく動かしたりと、それぞれに喜びや気持ちよさを表現し、時間いっぱい楽しむことができました。また、坂を怖がっていた子が、皆が楽しむ様子を感じ、上から滑ることを楽しめるようになったことも嬉しい収穫でした!!
どの班も笑顔いっぱいのスキー教室となりました。

研修報告会

 オンライン環境が整い、たくさんの校外研修に参加できるようになってきています。今回は、乳幼児の見方・見え方に関すること、点字に関すること、健康教育に関することなど、様々な研修に参加した教員が、報告を行いました。今後も、本校職員全体で視覚障害教育の専門性を高めていきたいと思います。

高等部 教育長表敬訪問

 2月21日(火)、第28回全国特別支援学校総合文化祭での受賞、第29回全国特別支援学校での受賞及び今年度の総合的な探究(学習)の時間の取組について、教育長を表敬訪問し、成果の報告を行いました。質疑応答では受賞作品を撮影した経緯やタイトルに込めた思いを、総合的な探究(学習)の時間の報告では矢田前や今後移転を予定している安田地区を調べて感じたことを立派に報告することができました。教育長への報告が生徒にとって一つの大きな区切りとなったようです。こちらの記事は新聞でも掲載されていましたので、ぜひご覧下さい。




第29回 全国特別支援学校文化祭 授賞式

 第29回全国特別支援学校文化祭において、本校高等部生徒が写真部門にて全国盲学校長会長賞を受賞しました!
 受賞に伴い、2月11日(土)に東京のりそな銀行本社で行われた授賞式に参加しました。
 授賞式では賞状の授与のほか、銀行の見学等もあり、「貴重な経験でした」と参加した生徒も喜んでいました。受賞した作品については教室前に掲示しておりますのでお立ち寄りの際はぜひご覧ください。このような機会をいただき、ありがとうございました。
 受賞、おめでとうございます!!

寄宿舎・女子棟グループ 誕生会

 卒業式まで2週間程となりました。女子3人の舎生は、全員集合できた時に会話を楽しんでいます。
 先月、誕生日を迎えた舎生の誕生会を開きました。受験の応援メッセージを伝えたり、書いた色紙をプレゼントしたり、和やかに行いました。誕生日を迎えた舎生は「頼りになる先輩になりたい!」と抱負を話してくれました。
 全員が揃うといつも楽しそうに、自然と笑顔が溢れます。今年度も残りわずかです。たくさん思い出を作っていきましょう!

幼稚部・小学部1年 豆まき会

 2月3日(金)に豆まき会を行いました。大きな青鬼が登場しましたが、泣かずに豆をまくことができました。豆まきの後は鬼と仲良くなり、しましま模様の鬼のパンツやもじゃもじゃの頭を触らせてもらいました。最後はみんなで記念撮影をしてお別れをしました。みんなの心の鬼も退治することができたかな?


小学部4年 生活単元学習「調理活動」

 小学部4年では、2月17日(金)に調理活動を行いました。今回の調理のテーマは、「バランスのよい食事メニューを考える」です。給食を参考にしながら、主食、主菜、副菜、汁物がバランス良く食べられるように計画しました。児童が考えたメニューは、卵とチャーシューが入った醤油ラーメン、サラダ、デザートです。頑張って作った昼食の感想は・・・「今までで食べたラーメンの中で一番美味しい!!」だそうです。笑顔いっぱいで活動できました。

理療部 国家試験にある科目 その1 解剖学

 高等部保健理療科の生徒はあん摩マッサージ指圧師、専攻科理療科の生徒は、それに加え、はり師、きゅう師の資格取得も目指して学習しています。いずれも国家資格ですが、では、どのような科目が受験科目にあるでしょうか?3つの資格に共通の科目として、医療概論、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論・経絡経穴概論、東洋医学臨床論があり、それに加えて、あん摩マッサージ指圧師は、あん摩マッサージ指圧理論、はり師ははり理論、きゅう師はきゅう理論があります。
 本日は、その中でも重要な科目である解剖学についてご説明します。解剖学は、ヒトの「筋肉」「血管」「神経」「内臓」などの組織や器官の正常な形態や構造などを学ぶ学問です。
 なかなか教科書で、文字だけ読んでも理解しにくい科目なので、晴眼者(視覚に障害のない者)は解剖学アトラス(人体解剖のイラストや写真の図譜)などを使って学習します。しかし、盲学校の弱視や全盲の生徒は、解剖学アトラスを使用しての学習は困難なので、解剖模型を使用して学習しています。

中・高等部学部朝会

2月14日(火)の学部朝会では、生徒からの発表(前半)ということで、3名の生徒が現場実習の報告をしました。
現場実習の様子や反省等について、スライドや写真を使って発表しました。どんな目標をもって取り組んだか、また達成できたかを報告し、次年度の目標や進路も見据えた立派な発表でした。
次回は、3/7(火)に生徒からの発表(後半)を行う予定です。

高等部オンライン交流 Part2

2月7日(火)、長野県立松本盲学校と英語でオンライン交流(2回目)を行いました。
今回は本校生徒が松本盲学校の生徒に質問したり、質問されたことに答えたりして、活発に英語でやりとりをしていました。前回のお互いの学校紹介や自己紹介で気になったことを聞き合い、更にお互いを知ることができました。
最後は、日本語も交えて2回の交流について感想を述べ合いました。

節分

 2/3(金)は節分でしたが、当日は閉舎日ということもあり、前日の夕食時に、豆ごはん、いわしの煮付け、おやつとして黒糖ビーンズと、節分を感じることのできるメニューをいただきました。恵方巻きとはいきませんでしたが、寄宿舎の玄関ホールには節分の由来を掲示し、また、飾り付けも施したことにより、十分に季節感を味わうことができました。

幼稚部・小学部1年 雪遊び

 1月30日(月)は天気がよかったので、雪遊びをしました。大きなそりに二人並んで横になって引っ張ってもらったり、雪の山に寝そべったりしました。引っ張ってもらったときの振動や顔に当たった日差しの暖かさを感じて、とてもいい表情をしていました。また、大きい雪玉や小さい雪玉を使って「重い」「軽い」の勉強もしましたよ。次回は築山でそり滑りに挑戦できるといいですね!

令和4年度校内研修等講師派遣事業 安心できる学校づくり研修会

2月2日(木)、青森県総合学校教育センター・教育相談課の工藤直子指導主事をお招きして、安心できる学校づくり研修会を行いました。
「SOSの出し方に関する教育の充実」をテーマに掲げ、SOSを出せない子どもたちの心理やSOSを出しやすい環境づくりについて御助言をいただきました。
児童生徒からのサインを見逃さず、万が一兆候が見られた場合は、教職員が一体となって対応できるような体制づくりを進めていきたいと思います。

自由な時間の使い方

 とある日の自由時間について紹介します。
 女子舎生は共有スペースで好きなキャラクターをパソコンで調べたり、飲み物を飲んで一休みしたりしています。男子舎生は自室でスマホを見たり、ゲームをしたり、国家試験を控えている舎生は熱心に勉強に取り組んでいます。1日の中で少しでもホッとできる時間を作りながら、有意義な寄宿舎生活を送ってほしいと思います。

第21回 1/24 理療部 中・高等部 青森市文化賞スポーツ賞表彰式

 1月24日、ホテル青森にて「令和4年度青森市文化賞スポーツ賞表彰式」が執り行われました。
 本校から、高等部普通科2年の生徒1名が「文化奨励賞」と「スポーツ奨励賞」、専攻科理療科の生徒2名が「スポーツ奨励賞」に選ばれ、表彰式に出席しました。
 表彰式では、生徒それぞれが小野寺市長から直々に表彰盾をいただき、緊張と嬉しさでいっぱいの様子でした。
 また、令和4年度の受賞者で「文化奨励賞」と「スポーツ奨励賞」のダブル受賞は、本校の生徒のみという快挙を成し遂げました。
 受賞者の皆さん、誠におめでとうございます。

理療部 バリアフリー演劇 バックステージツアー

 1月16日にもお伝えしましたが、同日、東京演劇集団風の皆様によるバリアフリー演劇「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち~」を鑑賞しました。
 演劇の前に、1時間の時間を取って、バックステージツアーを行っていただきましたので、その時の様子をお伝えします。
 なかなか演劇に足を運んでも、バックステージを見学できる機会はありません。今回は生徒1人に対して、1人の劇団員の方がついて下さり、丁寧に解説しながら、バックステージの案内をして下さいました。
 照明や音響の解説もしてくださり、生徒は真剣に話を聞いていました。
 東京演劇集団風の皆様、本当にありがとうございました。